どーして会社を始めたのか(6)
苦しい苦しいと思っていると、やはりその日が来ます。
「退職したい」
結局自分が覚えてきた技術を使って一暴れしてやろうと思っているのに、毎日関係のないことをやらされていると、気が滅入って来ます。しかも上司にいろんな提案をしてもすべて「やらなきゃならんねぇ。」の一言で動きもしない。
当時22歳のとき、わが専務に退職の意を伝えました・・・
「ちょっとまて」と言われ、「一度冷静になって社長と話しをしてみろ」と。
社長と話をする機会を頂き、話をしたのですが、
私「私は○○の製品の技術を身につけたのに、それを使えない環境、しかも意見を言っても邪魔がられるだけ。そんな環境では私は働けません。やめます。」
社長「私は○○の商品の拡販のために君を東京に送ったんだ。もう少し辛抱できないかい?」
私「無理です。○○の製品だけ取り扱えるなら続けてもいいと思いますが、それも無理だと思いますので。」
社長「お、○○の製品だけ取り扱うなら続けるのかい?」
私「はい・・・」
社長「わかった。それではすぐに○○製品に特化できる環境を作る。君はもう少し辛抱してくれ」
・・・そこまで社長に言われたら、やめると言った言葉も飲み込んでしまいますよ。しかも自分が一番やりたいことをやらせてくれるなんて・・・
次の日、なんと辞令が・・・
「小林 晋也 札幌支店→専務付け」
社長は私を専務の下に付け、自由にやらせてくれる環境を与えてくれたのです。
私は社長・専務の心遣いに感動し、もう一度やる気になりました。札幌支店から離れ、私専用の部署「システムグループ」で再スタートを切ることになったのです。
続く・・・