どーして会社を始めたのか(8)
門前払いされ続けた会社さん、行けど行けど口座があかず、6ヶ月も過ぎてしまいました。
こりゃまずいぞ、せっかくのチャンスなのに取引が始まらなければ意味が無い。ということで専務を連れて一度挨拶してみることになりました。
やはり・・・威力抜群(笑)一気に話が広がり、急展開へ。
といっても専務は実際にお客さんのところでは商売の話までしてません。あくまで私の背中を押してくれただけです。たった1回の訪問が初注文まで一気に加速させました。そして念願の初受注・・・
忘れもしません。口座開設書にハンコを押してもらう瞬間。
1年近く通い詰めて手に入れた栄冠・・・武者震いがしました。
実はそのお客さんを攻略している間に、大きなプロジェクトが動き始めていました。
それは北海道の半導体企業や高度な機械を製造している企業に対して、直動製品を拡販していこうと言うものです。東京からメーカーの営業を毎月呼び、定期的に営業に行こうと言うことになりました。
私はその拡販担当になり、どの営業先に回るかをリストアップして実際にメーカーと同行して回る役割となりました。
リストには名だたる大手企業ばかり・・・もうリストを作っているだけでかなり楽しかった。
メーカー営業のA氏、客先でものすごい剣幕で営業し、結構失礼な感じな人なんですが、なぜかお客さんに信頼されて注文をもらう不思議な人でした。
ある旭川のお客さんに行ったとき、1度目の訪問では既存の商社から既存メーカー買ってるから・・・との事だったのですが、あることに困っていてその部分をピンポイントで提案すると一気に見積の話へ。本数がかなりあり、金額も3桁を超える大型案件。北海道にもこういう大きな需要があるんだなぁと感心しながらも、見積を提出してみると結構いい反応。
これはいける!と思い、見積書をすでに提出しているにも関わらず畳み掛けるために往復4時間かけて旭川へ突撃し、是非お願いします!と頭を下げると・・・見事受注。
直動製品の大型案件は会社としてあまり事例が無かったため、歴史に新たな1ページを刻んだなぁと成功に酔いしれてたのですが、実は社内の目は・・・
次回へ続く。