ファームノートが実施した資金調達とInternet of Animals(動物のインターネット)」について
本日、ファームノートの総額2.1億円の資金調達を発表しました。
ファームノート、「Internet of Animals」事業強化のために総額2.1億円の資金調達を実施
本日の日経新聞朝刊にも大きく取り上げて頂きました。
私として出資を受けるのは、スカイアークを含めて今回で2回目です。1度目はスカイアークが立ち上がって間もない時期でした。株主の皆様には大変お世話になり、ベンチャー経営とは何かを学ばせて頂きました。
しかし自分の経営者としてスキル不足、つまり未熟すぎてビジネスがスケールしなかった。そのときに一瞬立ち止まってしまった。10年もやってほとんど先に進んでいないと・・・
そこでたまたま牧場が問い合わせがあり、現場に行ってみて初めて農業は可能性があると思い、このビジネスに掛けてみようと本気で思えるものが見つかりました。
これが見つかるまで10年待ちました。このチャンスをなんとか手にしたい。そこで今回の資金調達に至りました。
2050年に人口が90億人になると、このままだと農地が半分になってしまう、いわば食料は地球的問題になります。それを解決するには農地効率を倍にしなければならず、そのためにはより効率が良い農業を実践する必要があります。
そこで私たちの提案はクラウドサービス、センサーと人工知能です。
まず来年春に牛の個体情報をリアルタイムで収集するセンサーデバイスの開発(ウェアラブル端末)、人工知能を活用した生産管理システムの開発などプロダクトの強化を行います。特に牛をインターネットにつなぐことで農家が「勘と経験」に頼らず高い生産性を実現できる「Internet of Animals(動物のインターネット)」の世界を目指しています。
その後、違う畜種や畑作分野へチャレンジし、大量の生産データから最適なオペレーションを提案することで、日本の強い農業に貢献したいと思っています。さらにその技術を世界に展開して、北海道発グローバルカンパニーを目指します。
社内ではそれを 「農業のグーグルを目指す」と言っています。
今回の株主さんにはそのビジョンに共感頂けたのかなと。私も皆様のビジョンに共感し、かつ大変お世話になってます。
兼松 濱崎執行役員の、日本の農業のために一緒にやろうという志。
グリー田中社長のインターネットの可能性を広げていくというビジョン。
私のメンターであるシックス・アパート平田さんには事業計画立案や調達条件の検討でとてもお世話になりました。
コロプラ千葉さんの一言にはハッとさせられました。
「農業イノベーションに命をかける未来に投資してます。それが実現できないような小林さんはダメです。時間かかってもいいので、初志を貫徹してほしい。」
この言葉は今回の資金調達でかなり大きな意味を持ちました。
むしろこの一言で資金調達のあり方とは何かを根本から考える機会になりました。その話はまた別の機会に書きます。
ベンチャーは社会的課題に真剣に取り組み、解決することに意義があると信じています。私たちの場合は食糧の問題を解決することに全力で取り組みます。つまり日本の農業が強くなるように全力を尽くしたい。
こんな片田舎のベンチャーが、日本の農業の問題、世界の食糧問題に取り組んでいる。これこそ真の地方創生だし、真の農業改革かと思います。
そんな新しい取り組みに関われるのはとてもわくわくします。
Farmnoteアンバサダーのみなさん、社員のみなさん、関係者のみなさん。
まだまだ未熟な会社ですが、このビジョンの実現に力を貸してください。
よろしくお願いします。
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