世界一の乳量フィル ヘルフターの酪農経営を読んで。
今、たまたま事務所にあった「世界一の乳量フィル ヘルフターの酪農経営」って本読んだんだけど、これ早くから読んでおけばよかった・・・
優良経営者の牛群に対する考え方がとてもわかりやすくまとまってる。
とにかく牛から学ぶ姿勢が一番大事だと強調されていた。
「酪農経営は姿勢が第一。投入する資材が同じでも、最終的な平均乳量が違うのはなぜでしょうか。それは姿勢の違いです。姿勢は牛にも伝染し、牛は皆さんの姿勢を受け継ぎます。皆さんが積極的な管理をすれば、牛も積極的な態度をとるようになる。積極的な管理をすれば餌の摂取量を上げることができ搾乳量をあげることができる。」
あと、とにかく画一性が重要だと。なるほどな。
- 牛は攻撃から身を守れない食べられる動物だから、常に同じ環境であることが最も安全で快適になる。
- ちょっとしたことで警戒心を呼び起こす。牛舎が常に変化しないことが一番牛にとって望ましい。
あと、乳量の考え方の基本も当然のことなんだろうけど、とても参考になった。
- 泌乳曲線はコントロールできる。100日でピーク乳量。牛は本能で次の泌乳期に備えるため、ピークから乳量は下がっていく。
- ピークを過ぎた後の乳量はコントロールできない、それは本能だから。
- ピーク前の乳量を上げることが利益につながる。分娩前100日くらいからコンディション作り、60日だと短い。短期間でつけた脂肪はラードと一緒。外側の脂肪で意味がない。重要なのは筋肉の中の脂肪。
- 乾乳時にエネルギーを蓄えて、エネルギーバランスがマイナスの時期を乗り切りたい。
全体的に、なぜそのロジックが必要なのかをわかりやすく説明してくれるので、牛初心者の自分でもあぁなるほどと思えるところが多々あった。