14周年になりました。
今日、9月17日を持ってスカイアーク創業14周年となりました。14年間の社長人生を振り返り、思い浮かべてみれば感謝しか出てこない。その気持ちを書き残しておきます。
振り返ってみて見ると、人生の1/3を社長として生きてきました。その中で1つ大きな事を学ばせてもらいました。
それは、
人生を豊かにするのは、大きな意図を持ち、それを実現するための適切な努力と、運を味方につけること。
です。
私はスカイアークを創業したときに、帯広に世界的企業を創るという意図をもちました。意図は今でも変わらず、それ自体は大きいのだと思います。
しかし、適切な努力ができていなかった。
私は会社を成長させなければならない、そのために自分を追い込んででも成長しなければならないと思い込んでいました。
事実、四六時中「理想な社長像」について学びました。たくさんの経営者の話を聞きましたし、本もたくさん読みました。ジョブズや孫正義の本も読み漁りました。
そこで出来上がった理想の社長像になんとか近づこうと、本当に努力した。しかしそれが間違っていた。
それが自分らしさを失わせていることに気づいていませんでした。まさしく学んでいるのは他人の振る舞いや考え方ですから、自分とパーソナリティが違う社長の話をいくら聞いても、それは参考にしかならないわけで、自分には自分としての在り方があるわけです。世間一般で言われている社長とはこうあるべきだ、なんていう物は参考にしかならないわけです。
つまり、仮面を育てることに精一杯だったのです。仮面が世界とコミュニケーションをしていたのです。
当然、自分らしく無い行動なわけですから、つらいわけです。幾度となく社長という立場から逃げたいと思いましたし、自暴自棄にもなりました。世界的企業を創るという意図すらも忘れがちになり、霞んでいました。
適切な努力とは、やりすぎてもやらなすぎてもダメで、意図の実現のために、真摯に必要な努力をすると言うことです。
自分は誰かになることは出来ない。自分は自分である。これに気づくまでに相当の時間がかかった。
つまり知性を理想の社長像実現にほとんど使っていて、意図の実現に使えていなかった。目的が自身の成長にすり替わっていたのです。おそらくパフォーマンスは10%くらいしか出せてなかったかもしれない。
これでは大きな意図を持っても、自分の在り方が問題になって意図の実現が遠のいていくんです。
それでも、会社が100人近くの会社に成長してしまう訳だから、この会社この事業には相当のポテンシャルがあるのでしょう。しかし私が適切な努力を行えていれば、知性の100%を意図の実現に使えていれば、今頃もっと世界に近づいていたかもしれない。
けれども、そんな私でも会社が成長できたのは、たくさんの人たちとの出会いがあったからこそです。とても運がよかった。
大きな課題が目の前にあるとき、適切な人が現れるのは経営者の資質だと聞いたことがあります。私は本当に運が良く、その人々に出会うことで課題を超えて前に進むことが出来ました。おかげでファームノートという素晴らしいビジョンを生み出すことができたし、少なくとも多くのお客様と社員、社会に価値を創り出すことが出来たと思う。
適切な努力ができていればもっと運を引き寄せてたのではと思いますが、出会えた人々すべてに本当に感謝です。
最後に、最近学んだとても良い言葉があります。
事業は「感謝の土壌」から育てていく。
自分一人で事業をやっているわけではない。皆とともに一つの形を作っているんだと。人の縁に感謝しつつ、真摯に事業に向き合っていくんだと。
「生きるを、つなぐ。」
この大きな意図を感謝の土壌から育み、持続可能な地球に貢献したいと思います。