インテルがブログにMTEを採用する意味
インテル(米国)がブログをはじめているのはご存知でしょうか?
インテルの内面を一般に見せて、何を考えているかを伝えるブログなのですが、ブログの右下を見てください。Movable Type Enterprise(MTE)の文字があります。
最近ではかなりの数の企業ブログが立ち上がり、その多くがMovable Typeで作られています。
ところがこのインテルブログはMTE。社内向けブログソフトウェアと認知され始めてきたMTEをあえて採用する意味はあるのでしょうか?
私はインテルの意向はわかりませんが、企業が外向けのブログでMTEを使う意義は大きいと考えています。
MTEは企業内にブログのインフラを作るときに効果を発揮
ブログをいろいろなマーケティング戦略に活用していくと、複数のブログが立ち上がります。様子見でブログを立ち上げる場合はMTでも問題なく管理できますが、1企業で10〜50などブログを立ち上げていくと管理が大変になります。
また、複数のブログが立ち上がってくるとユーザー数も増え、権限管理も大変になってきます。そうなってくると、既存のユーザー管理システムと認証を連動する(いわゆるシングルサインオン)の要望や、権限の管理まで一緒に行いたいというニーズが出てきます。
さらに、大手企業ではSQL ServerなどのエンタープライズDBでデータを管理したいなどのニーズも出てきます。
MTEは、企業のブログインフラを整備するための機能が拡充しており、
- LDAP連携(Active DirectoryはLDAPモードであれば連携可能)
- SQL Server,Oracle 10gの対応
- ブログ数が増えても管理しやすいインターフェース
- ユーザー権限管理
- グループでのユーザー管理
- ロールの設定
などの機能が実装されています。
実際に私どものお客様でも、ブログ数が多くなることと、ユーザー数がかなり多いことから外向けのブログにMTEを活用されており、ユーザー管理は別システム、ブログ管理はMTE、お互いはLDAP連携、という形でブログインフラを構築されております。
弊社も小さいながらMTEを導入しており、20近くあるブログをMTEで管理しております。
今回のインテルの場合は、おそらく今後のブログの展開を考えてMTEを採用したと考えられ、(blogs.intel.comのドメインから見ても)今後もブログをどんどん活用していくのだと思います。外向けブログにMTEを採用した事例として目が離せないようです。