新しいiPadと相性抜群!Salesforce for iPadを徹底レポート
新しいiPadとSalesforceの組み合わせは、中小企業の仕事のあり方を変えられるかもしれません。
スカイアークでは、プロジェクト以外の社内情報管理はすべてSalesforceに統一しています。
Salesforceは様々なデータが管理出来ますし、いろいろなアプリケーションを開発できるので、スカイアークでも営業管理に限らず、社内申請や勤怠管理、受発注や請求書発行などの帳票処理、社内コミュニケーションにChatterを活用しています。
ただ、Salesforceの唯一の難点は「UIが直感的ではない」こと。
デザインもだいぶ柔らかくなって親しみも覚えやすくはなっているのですが、まだ業務アプリケーションライクで取っつきづらい部分があります。
そんな中、Salesforce for iPadというアプリケーションがあります。これを新しいiPadで利用するとどうなるだろう・・・と試してみたのですが、これはすごい!
使い勝手をレポートしたいと思います。
ちなみにSalesforce for iPadはiTunesからインストールできます。
iTunesでSales force for iPadを見る。
アプリを立ち上げてみた。
アプリを立ち上げると認証が走るのですが、そこは割愛します。認証後にはまず最近使ったオブジェクトの一覧が表示されます。
左上の「Apps」でアプリケーションの選択ができます。アプリケーションに所属するタブ一覧が左に表示されます。タッチ操作で直感的にオブジェクトにアクセスできます。
ホーム画面を開いてみる。
ホーム画面は、普通にSalesforceのホーム画面が出てきます。アプリケーションで共通しているのは、iPadアプリで開発されていないビューは、すべてPC版と同じビューが使われます。ただし表示領域が狭いのですが、新しいiPadは画面がきれいなので領域が狭くてもテキストが読みやすく、特に問題ないです。
オブジェクトを選択してみる。
ここでは弊社独自のオブジェクト「仕入」を選択してみます。スカイアークでは受発注をSalesforceで実現しており、発注書の発行もこのシステムから行っています。ですので発注データはすべてSFA上にあるので、どの仕入先に何を発注してどういう状況なのか知りたいことが多いのです。
さて、オブジェクトをクリックすると左側のバーの内容がビューに切り替わります。まだこのアプリはベータ版なのでビュー名が英語になってしまっていますが、のち解消されるでしょう。
左のビュー名をタップすると、左側にそのビューで表示できるデータの一覧が表示されます。さらにデータ名をタップするとデータの詳細と関連リストが表示されます。直感的にデータ詳細画面まで移動できるので、すごい使い心地がいいです。
というのも、画面遷移というものがないので、すごいサクサク動いてくれます。これは使い心地に大きく影響しますよ。
取引先を編集してみる。
左のバーからさくさくっと取引先を選択してシックス・アパートさんを開いてみました。
な、なんと、シックス・アパートさんの所在地の地図や詳細データが見やすく表示されます。さらに関連リストにはシックス・アパートさんへの発注の一覧や連絡先の一覧などが表示できるようになっています。
ここで鉛筆マークをタップ。すると編集画面が右側に表示されます。
取引先名を編集したい場合は、取引先名をタップ。キーボードが出てきますのでさくさくっと編集してしまいましょう。
すごい直感的ですねー。
たとえば出先で情報を修正するなど、気軽にできるのは良いと思いました。
Visualforceページを表示してみる。
スカイアークの勤怠管理システム「チームスピリット」のページを表示してみます。ちょっと領域が狭かったので拡大してみました。
うん、普通に表示される。使い勝手はどうかというと、一部iPadの制約上動きませんでしたが、データ入力はできました。
レポートを表示してみる。
ちょっと数字は隠しますが・・・
スカイアークの予算管理レポートを表示してみました。文字がたくさん出てくるレポートもRetinaディスプレイであればまったく問題ないです。むしろ読みやすい。
これであれば社長が出先で営業状況を確認するのも簡単です。
総括
- PCを開けてログインして・・・というハードルがなくなったことは非常に大きいと思います。欲しいデータをさっと手に入れることができるようになったのはすばらしいです。
- 画面遷移がなく、すごいさくさく感。データへ直感的にアクセスできるので、SalesforceのPC版より使いやすいです。やっぱり画面遷移がないと言うことがかなり大きい気がします。
- 直感的と言うことは、利用者のハードルを下げることになるので、トレーニング期間を短くできる可能性があります。情報管理というのは企業に取ってみて生命線なので、中小企業での利用促進にいいのではないかと思います。
- Salesforceで業務アプリケーションを構築しているのであれば、データを直感的にどこからでも追加・編集できるので、たとえば工場から発注データを入れたり、営業先から顧客情報を確認・編集したり、営業の活動状況をレポートで確認したりと、中小企業の大きな武器になり得ると思います。
- 新しいiPadだと文字が読みやすく、量が多くなりがちなSalesforceのデータもスムーズに読めます。レポートなど数字が多く表示されるものも読みやすい。
- SalesforceのiPhone版だと利用できる機能に制限がありましたが、iPad版はPC版のビューをうまく使うことでほとんどの機能を網羅しています。
- ワークフローができないみたいです。改善に期待です。
- まだちょっと安定していない部分があり、たまに落ちたりしますし、英語のままの部分も多いので改善に期待ですね。
というわけで、Salesforceユーザーのみなさんも一度新しいiPadとSalesforce for iPadの組み合わせをお試しください!