中小企業にこそオススメ!Salesforceを導入して良かった4つのこと。
うちの営業会議は全部Salesforceのレポートだけ。こんなレポートで会議してます。
スカイアークでは1月にSalesforce導入を行い3ヶ月がたちました。 それまでに感じた事をまとめておきたいと思います。
・・・と、思ってブログを書き始めたのですが、よく考えれば考えるほど、中小企業にSalesforceはぴったりだなぁと思ったので、スカイアークが運用していく上で良かった点を4つ書いてみたいと思います。こんなレポート書いて誰が得するかは知りませんが・・・笑
使って良かったと思った4つのこと
1.顧客管理の徹底で売上向上
顧客管理の重要性は他のサイトでもたくさん紹介されていることなので、ここでは簡単にご紹介します。
いまだに顧客管理をExeclで行われている企業は多いのではないでしょうか?編集のしやすさを考えるとExcelなどのスプレッドシートは確かに使いやすいと思います。それをわざわざウェブ化することで何のメリットがあるの?と思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。単純に少人数で顧客管理するのであればスプレッドシートで構いません。ただ、逆にSalesforceのSales Cloudに顧客管理を移行することには大きなメリットがあります。特に太字で記載した部分がスプレッドシートでは実現できない、Salesforceで特に強力な機能です。
- 商談管理を厳密にすることで、売上の予測精度が上がりました。さらに「売上予測」機能を使えば会計年度内の売上を月次で予測できるようになります。これはすばらしい機能。
- 60日間往訪していない顧客、受注確度が高い案件などでフィルタリングして、営業アクションを促進させることができるようになります。
- 受注におけるキーマンが誰か、担当者とのやりとりの履歴はどうなっているか、住所や親会社など顧客毎に詳細なデータを管理出来ます。
- 商談や取引先毎に訪問履歴やTODO、議事録などを蓄積することができるため、引き継ぎなどが非常に楽になります。
- 商談や取引先に対してChatterでつぶやけます。商談に関する情報をChatterでつぶやくようにすることで、商談のデータ蓄積を簡単に実現することができます。また、そのつぶやきを見た人がさらにアドバイスをすることができるので、コミュニケーション活性化により業務効率を上げることができます。
- スマートデバイスでどこからでもデータをアップデートできます。
- カスタムオブジェクトを紐付けることで請求書発行や受発注などのシステムを構築可能です。
- レポーティング機能が強力なため、顧客別の売上一覧や予算管理などを実現できます。
- レコードのフィルタリング結果にメールでのリマインダ送信ができます。
- だれがいつどのように修正したのか、履歴をレコード別に保存できます。
- レコード毎に権限コントロールができるため、複数の人数で管理がしやすくなります。自分の触れるレコードを制限するなど可能です。
すごいよかったのは、営業には商談のアップデートがある度にChatterで報告させているので、商談状況がリアルタイムで把握できていることです。営業会議で細かく質問する必要がないですし、受注に対するアドバイスなどもすぐに出せるようになりました。
2.運用にあわせて修正し続けられる、業務アプリケーション構築
Salesforceがすごいのは、Salesforceの開発プラットフォームであるForce.comは従来のシステム開発より手間なく業務システムを構築することができます。Force.comでは「カスタムオブジェクト」を作ることができるため、様々なデータを格納することができます。そしてそのオブジェクトに対して「ワークフロー」「承認プロセス」「メールアラート」などを設定することができ、さらにそれらにTODOやスケジューラを設定することができますので、それらを組み合わせるだけで簡単なシステム構築が可能です。ようはシステム開発でよく使われる機能は備わっているのです。さらにVisualforceというテンプレートエンジンを作れば、独自のユーザーインターフェースでシステムが作れます。独自の開発言語Apexを使えば、複雑なアプリケーションも開発可能です。
実は何よりすごいのが、小規模の業務アプリケーションであれば管理画面から「運用しながら作り込んでいける」のです。
たとえばデータ項目が間違っていたなぁと思ったらすぐに管理画面から修正可能ですし、運用中の承認プロセスの変更も可能です。またPDF帳票を出力することができるので、HTMLがわかれば独自にカスタマイズ可能です。
具体的にどんな事ができるかというと、たとえば日報管理や稟議の電子化、スケジューラ・施設予約、受注・発注管理や請求書発行、見積書発行であれば簡単に作れます。さらに高度にすれば、ホテルなどの予約システムや在庫管理、勤怠管理システムなども実現することができます。
このレベルのアプリケーションであれば、社内での開発にチャレンジできるレベルです。自社にあわせたアプリケーションを自社で作り込みながら仕上げていくことが可能なのです。
あと、Force.com単体でグループウェアとして活用することができます。いま利用しているグループウェアをForce.comで実現してしまうことも可能です。
スカイアークではスケジューラにGoogle Appsのカレンダーを使っていますが、Salesforceとカレンダーを同期して利用しています。
3.レポートで意志決定を早く
Salesforceのレポーティング機能は、どんなオブジェクトでもレポートにできます。売上データだけに限らず、顧客情報など様々なデータをドラッグアンドドロップ操作で作成できます。たとえば部署毎の予算実績管理・顧客別売上一覧など、経営者が意志決定に必要なデータを読みやすく表示できます。 商品毎の売れ筋や利益率だって作れますよ。さらに、それらをiPadなどのタブレットで読みやすく表示できるので、社長がいつでもどこでも会社の状況を可視化して、意志決定のお手伝いをしてくれます。
私は特にレポートを多用するのですが、iPadなどで外で簡単に閲覧ができるので、意志決定に重宝しています。
スカイアークでは営業会議や経営会議も、Salesforceのレポートで行っています。予算実績管理、部門別売上管理、顧客別売上管理、商談状況把握なんかを見ています。
4.どこでも確認、どこでも修正
Salesforceはスマートフォン・タブレットの対応が充実しています。たとえば出先で顧客の見積や対応履歴を確認したり、修正したりできます。先日ブログにも書きました「Salesforce for iPad」を使えば外出先でのデータ登録や確認もさらにスムーズに行うことができるようになります。やはりCRMを運用していくためにはデータのアップデートが一番重要なので、手軽にデータ修正ができるのは大きいです。
あと外出先でも申請など承認できますので、外出が多い社長さんにもぴったりでしょう。
先日書いた記事も併せてご紹介しておきます。
新しいiPadと相性抜群!Salesforce for iPadを徹底レポート
SalesforceはCRMだけではなく、中小企業の業務の多くを効率化できる
中小企業にSalesforceはアカウントが高い!という声も聞こえるのですが、たとえば全社員に導入する場合、営業だけはSalesforce Enterpriseライセンスで、その他の社員はForce.com OneAppライセンスにして月額費用を抑えるような運用が可能です。スカイアークでは実際には年間200万近くのライセンスを支払っていますが、営業・社内業務の効率化によってその金額はペイできています。 単純に顧客管理の効率が上がるだけではなく、Force.com上でシステム開発を行うことで様々な業務を効率化できます。
ただ・・・
価格なりの費用対効果を出すためには、どの業務をどのようにシステムするか、運用をどう回していくのかが一番重要です。そこが抜けてしまえばどんなシステムを入れても成功しません。そこは忘れてはいけないです。
手が空いたら、スカイアークでの活用方法を記事にしてみたいと思います。
あと、具体的な事例などはSalesforceのウェブサイトにあるので、ぜひ一度見てみると良いです。