技術は人のためにある。その先の人を想い描いて「もの」を作れ。

5月5日、日経朝刊の春秋は製品のデザインについて。久々にぐっと来るものがあった。

日本企業はもっとデザインに目を向けろというありきたりの話なのだが、そのアプローチが良い。

本田宗一郎は「技術は人のためにある」と言っていた。技術は人の生活をよりよくするためであり、そのためには技術者は人を学ぶ必要があると。

春秋では「研究所は人間の気持ちを研究するところであって、技術を研究するところではない」という言葉を紹介している。 この言葉は技術に関わるすべての人に重要なことであり、ITエンジニアも例外ではない。製品の先にいる技術を使ってもらう人の事を思ってものを作るべきだと思う。技術だけを追い求めても、その先にいる人が使ってくれなければ意味が無い。

そして技術を生み出すべき企業たるは、人の気持ちを理解できる人を育てる場所であり、人生の学舎(まなびや)として機能すべきだ。利益優先で「人」を無視した経営は、必ずどこかでほころびが出てくると思う。

久々にブログを読み返してみたら6年前にも同じようなことを書いていた。このとき若干26歳。伝え方は変わったが、考え方は今も変わらない。

技術は目的では無い

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